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【医療介護】【音楽楽器】星藤野のブログ

都内病院勤めの30代MSWクラリネット吹き。 ①医療・介護に関する話題 ②音楽・楽器に関する話題 よろしくお願いいたします(*'▽')

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メタルクラリネット~Cavarier 2
1/12のブログの続きです。

【楽器メーカーは?】

まずはこの印字を見てみましょう。


Cavarier ELKHART IND USA

まず、Cavarierと言うのはこのクラリネットシリーズの名称。「騎士」という意味があります。

ELKHART IND USAと言うのは、アメリカ合衆国インディアナ州エルクハートと言う地名です。

エルクハートという地域は、古くから楽器メーカーの工場が多く楽器生産が盛んでした。

今で言うとCGコーン社なども工房を構えているとのことで、多くの楽器メーカーがしのぎを削る地域であったと言えるでしょう。

その中で、Pan American Band Instrument というメーカーがありました。

1917~1930まで存在し、その後はCGコーン社に吸収されたとのことです。

このメーカーが、このキャバリエシリーズを手がけていたとのことでした。

つまりこのメタルクラリネットは、100年前の楽器!?

だったら素敵ですけど、商標名だけは1950年代まで使われていたようです。

それでも最低で70年前の楽器なんですけどね(;'∀')

【音はどんな感じ?】


音に関していえば、金属製と思わせないような、正統派クラリネットの音が出ます。

マウスピース、リガチャ、リードはごく一般的なものを使いますので、吹き口は大きく変わりません。

私は割と開きの広い吹きくちで、軽めのリードを使いますので、ジャズ向けの少し掠れた音になります。

ですが、狭めの吹きくちで厚めのリードを使いますと、上質で上級な、丸いクラリネットの音にもなります。

自分の合ったセッティングで吹けば、それにちゃんと答えてくれる汎用性の高いクラリネットと感じました。

試しに、とある楽器店の店員に音だけ聞いてみたところ、クランポンのスチューデントモデル的な音色に聞こえたとおっしゃりました。

繊細というよりは純粋、そんなピュアな楽器と言えるのかもしれません。

【貴重な楽器なのか】


結論から言うと、メタルクラリネットの中ではそこまで珍しいものでは無いかもしれません。

インターネットを探しまして、少なくとも4本は確認できました。オークションなどでも比較的出回っていることが多いです。

金額としてはそこまで高額ではなく、30000~80000円程度で手に入れる事が出来ます。

しかし古い楽器なので、修理は覚悟しなければなりません。

私は島村楽器で依頼しましたが、60000円程度はかかりました。

私の出費としては十万円程度に収まった感じです。

そこまで貴重ではありませんが、質の悪い物が多いと言われるメタルクラリネットの中で、間違いなく悪くないメーカーと言えるかと思います。

ご購入を考えている方には、是非ともお勧めします。

【おわりに】


クラリネットと言う楽器は、ある種昔ながらの形を残した楽器と言えましょう。

金属製に進化したフルートは、よりパワフルにはっきりとした音色へと進化を遂げたともいわれています。

クラリネットはそんな中、おそらくそこまで大きな進化は無かったかもしれません。

原題ではグラナディア材のほかにローズウッド等も使われることもありますが、それも進化と言うよりは高級志向という素材ではあります。

金属は残念ながら、クラリネットでは選ばれませんでした。

しかしある一時代では、クラリネットを金属で作るための努力と工夫が練りに練られたはずです。

そんな諸君たちの魂は、現代に受け継がれはしなかったかもしれません。

しかしながら、確かにそこに存在した証として、その時代に作られた楽器はふと現世に出てくるのです。

計らずとも、すぐにひび割れを起こす木材とは違い、金属製品の耐久力はかなり長いです。

寿命がすぐに来る木製クラリネットが100年先に無事であることは難しいです。

しかし、この金属クラリネットなら、100年、200年と未来を生き抜いていくことでしょう。

これからもメタルクラリネットには、未来へと音を伝えて行って欲しいものです。
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