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【医療介護】【音楽楽器】星藤野のブログ

都内病院勤めの30代MSWクラリネット吹き。 ①医療・介護に関する話題 ②音楽・楽器に関する話題 よろしくお願いいたします(*'▽')

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若いころには想像もしなかった傷病シリーズ~転倒、転落~
前回はCOPDについて書きましたね。

さて皆さんは、日本人の死因の第一位は何か知っていますか?

まあ、多くの方がであることはご存じでしょう。

これについては国の統計でも明らか。

約28%、四人に一人は癌で亡くなっています。

だけどもし直接原因では無く、間接的な要因を考えるとしたら……。

直接的な疾患ではなく、『これがあったから寿命が縮まってしまった』というような要因があるとしたら………。

果たして日本人は、本当に癌を一番に警戒すべきなのでしょうか

【転倒、転落の恐怖】

間接的な原因で命を落としている、そんな視点で要因を探ると真っ先に出てくるのが、表題にあげた「転倒、転落」です。

皆さまは、長生きの秘訣はどんなことであるかと思うでしょうか?

食事……間違いではありません。バランスの良い食事は重要です。

禁酒、禁煙、これも重要です。内臓を大切にすることは重要です。

運動……もちろんです。その時その時、お身体に合った運動は常に考えていくと良いでしょう。

他にもいろいろな事が考えられると思いますが……。

私としては、たった一つシンプルな答えを提示したく思います。

それは「転ばない事」です。

長生きの秘訣なんて簡単な事で、自分の足で歩き続けて、そして事故を起こさない事なのです。

人が転べば「骨折」します。もしかしたら「脳挫傷」なんて事もあり得ます。大げさに聞こえるかもしれませんが、これらは転ばなければそうそう起こす室病ではありません(もちろん例外要因もありますが)。

そして、いざ骨折してしまうと、「動けなくなる」んですよ。ベッドの上から自力で動けなくなるんです。

骨が付くまでの一時的な事だとか、そういう事を言う人も居ますが甘いです。

動けなくなるという事は、その間筋力がどんどん衰えます。折れた骨が付いたり、脳血管疾患としての症状が緩和されたときには、もう既に以前の自分の身体とは全く違うのです。

転ぶだけで動けなくなる……。あなたは生きる術の大半を失いかけるのです。

【転倒に伴い、様々な危機を迎える】

転倒をきっかけに、あなたが骨折したとします。

そうすると、まず一番簡単に影響が出てくるのは、先ほども述べたように筋力低下でしょう。それにより歩行が困難になります。

もうすでに、これで健康的な生活からは程遠くなります。

なにせ、十分な運動が出来ない。筋力を取り戻すリハビリをしたところで、せいぜい日々の生活を熟せるようになるのがやっと。健康的に運動するような身体はなかなか取り戻せないでしょう。

そして動けなくなるという事は、日々の生活に必死になり、多くの事に気が回らなくなります

そういう意味では、健康的な食事を心がけようとしたくても、そういった食事を用意することすら困難で苦労の絶えない行為となるでしょう。

また、単純に第二第三の転倒リスクは高まっていきます。そして、その状態で転倒をするという事は、以前よりも派手な傷病に繋がる可能性が高く、寝たきりの状況に陥ってしまう可能性も高くなります。

そうなると、今度は寝たきりによる床擦れなどの皮膚疾患にも繋がります。また、トイレなども不自由となり、オムツ利用を避けられなくなるでしょう。

そして、それらの状況から発生するであろう過度なストレスは、うつ病などを始めとする精神疾患にもつながり、さらなる意欲低下や精神の混乱につながっていくのです。

【病院では看護の大きな課題として……】

入院している高齢者が多い病院では、必ずリスク管理として転倒、転落の対策を取っています。

それに至る理由は様々で、たとえば認知症を患っており判断能力が低下し歩き回ろうとする方も居ますし、何かの手術後体力や筋力が衰えてしまっている状態に感覚が追いついていない方も居ます。

ただ、総じて言えるのは「動ける筈だ」と思い込んでいる状態で身体の能力が追い付かず、バランスを崩してしまうというプロセスです。

これが起きてしまうと、先程もお話ししたように、新たな骨折や頭部座礁、今以上に身体能力が低下してしまう可能性が高く、その為病院は転倒転落のリスクに対して細心の注意を払っていると言う訳です。

良く身体拘束の同意などを求められ、家族としてはその必要性に疑問を感じる方もいるのですが……。

正直、それだけ高いリスクと可能性がある事象なのです。

【転倒、転落は日本人を殺している】

転倒転落は、例えば介護保険の利用調査で、介護に至るきっかけでは堂々の一位となっています。

それだけでも、これが人を自分自身で生きる為の能力を奪い取る、恐ろしい要因であることが伺えるでしょう。

確かに、転んだだけで死ぬことは滅多にありません

現代の医学は発達していますし、リハビリ学の成長も目覚ましく、以前よりもその治療や回復は比べようがありません。

しかしながら、それはあくまで受傷後の話であり、転倒転落を無くす特効薬なんてものは出来るはずがありません。

各々が注意するしかない……だけどそんなのは全く非現実的な話です。

ですので今後も日本人は、転倒転落からその人生の終止符への近道を突き進むことになるでしょう。

そう、日本人は癌に死ぬわけでも無く、心疾患に倒れるわけでもないのです。

転倒、転落でその命の炎を弱らせるのです。




如何だったでしょうか。

疾病……ではありませんが、おそらく皆さまが若い時には全くイメージできない話であったかと思います。

ですが、将来間違いなく、皆様も骨折によって寿命を縮める事になるでしょう。

その時はいつか来ます。ですのでこれを機に、遠い未来の自分へ注意喚起して頂けると良いかと思います。

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